アコードユーロR
先日HONDA車の話題を書いたので、続けてもう一ついきます。
HONDAのレーシングスピリットが色濃く宿る市販車といえば、NSX、S2000の後輪駆動車とFFタイプR勢をイメージする方が多いと思います。
前者の後輪駆動車はシャーシから専用設計で開発され、今の時代の低コストで生産効率を上げる為の共有シャーシとはまるで逆の、非常にコストのかかったクルマで、当然HONDAなのでエンジンも文句の付けようのない最高のクルマと言えます。が、当然販売価格も高いので我々一般市民にはなかなか手の出せないクルマでした。
しかし、後者のタイプR勢は基本的に既にある車両に対して徹底的に磨きをかけると言う作り方なので、コストを抑えてるがサーキットでバカ速というものでした。
初代インテRが出た時の衝撃は、今でも鮮明に記憶に残っているおじさん達もたくさんいると思います。
こちらはインテRの弟分?的な初代シビックR。
インテRの1800ccに対して1600ccなので、馬力は少し低いですが、ショートストロークで9000回転まで回るとんでもないエンジンを与えられ、これも大人気な一台でした。
その後、それぞれが第2世代にモデルチェンジし、K20Aと呼ばれる、現在でも超一級品の2Lエンジンが搭載されました。
↑この赤ヘッドがRの証しです!
私が約5年間乗っていたインテRもこのエンジンでした。このエンジンの凄さは、また別の記事で紹介させていただきます。
長くなりましたが、ようやく本題で今回ご紹介させていただく、アコードユーロRです。
ユーロRは初代のCL1、そして2代目のCL7と2世代に渡り生産されました。
初代は、ベースのアコード自体が人気があり、当時はユーロRもよく見かけました。(知人が乗ってたからそう感じたのかな?)
車格から、インテRやシビックRよりも内装の質感も高く、さらにエンジンは2.2Lで、これは赤ヘッドの中ではNSXに次ぐ排気量で、当然速い笑。
しかも他のR達とは違い、こいつは4ドア。
家族持ちには有難いクルマでした。
そして、私が大好きな2代目アコードユーロR!
あー、本当にかっこいい。
こいつがデビューした頃は、ミニバン人気真っ只中で、セダンタイプのクルマが売れなくなっており、販売面では厳しい時期だったと思います。
そんななか誕生した2代目ユーロRの特徴は、機能美とも言える空力ボディ。当時のレーシングカーや燃費を稼ぐために徹底的に開発されたハイブリッドカーと同等のcd値で、最高速に効いてくる低ドラッグボディを与えられていました。
次にエンジンは、先に記載した2L NA最強のK20A。
初代よりも排気量は下がっていますが、ネガティブな要素は一切なし。
そして、1番やばいところはダブルウィッシュボーン!
これは、赤ヘッドのK20Aを搭載するHONDAのRファミリーの中で唯一です。
昔からのHONDA党の方であれば、低くスタイリッシュなボディと高回転エンジンそしてダブルウィッシュボーンってのは三種の神器みたいなもので、これさえあればコーナーは負けないって、結構本気で思ってますからね。
ユーロRはタイプRとは違い、足まわりはしなやかに
なっており、また4ドアセダンなのでサーキットやワインディングを走らせればタイプRの方が速いですが、軽量化やセッティングを詰めていけば2L NA最速のポテンシャルを持っています。
実際に、当時のS耐でteam5zigenがアコードで参戦しておりました。
今後、このサイズでこれだけのスペックを持ったクルマが新車で300万以下なんてバーゲンプライスで出てくることは無いと思います。
金額を抜きにしても本当にいいクルマなんで、走り好きの人は、まだ程度が良い中古のあるうちに確保しるべし!